ルッシャーグリーンについて☆

Posted on

今日も、ラジオを聞いてくださったみなさん、ありがとうございました。☆
今日のテーマは「ルッシャーグリーン」でした!

スイスの医学博士マックスルッシャーが1947年に考案したカラーテストに「ルッシャーカラーテスト」というものがあります。
「赤」「青」「緑」「黄色」の4色のカラーカードを使って、心の温度状態を測る心理療法です。

その中のひとつ「緑」・・・ルッシャーグリーンと呼ばれている色についてご紹介させていただきました。

緑・・・と聞いて、どんな緑が頭に浮かびますか?
一番身近なところでは、街路樹や観葉植物の緑、緑色のお野菜・・・ピーマンやホウレンソウ、ブロッコリーなど・・・自然や植物をイメージする方が多いと思います。それから、安らぎや癒しなどのイメージを持つ方が多いでしょう。

ルッシャーグリーンは少し変わった緑色です。
「青みがかったダークグリーン」で、深緑をもっと濃くした影になっている部分のような黒っぽいグリーン。
実際のルッシャーグリーンは特殊な紙に印刷された色なので、少しテカテカしています。

このルッシャーグリーンという色は、「もっとも緊張させるカラー」として、
統計的に、たくさんの色見本の中から、選ばれた色です。

緊張というキーワードはルッシャーグリーンに特有の意味。(一般的なカラーセラピーの中で、緑色の意味として使われません。)
緊張というと、もしかすると、あまりいいイメージがないかも・・・
別の言葉で表すと、収縮、安定、保守的・・・という意味。

前にルッシャーイエローについてご紹介させていただいたことがあったのですが、ルッシャーイエローは目が覚めるような眩しいはっきりとした黄色で、自由・オープン・期待といった意味を持ち、ふわふわと上にあがっていくようなイメージの色。
ルッシャーグリーンは反対に、そのルッシャーイエローで舞い上がったふわ~っとした思考を、下へ下へ向かって、地に足をつけさせてくれるような色です。
ふわ~っと飛び散ったものを、ぎゅーっと固めてくれる色。
ふわっとしたイメージを形にしてくれるようなすごく重要な役割を持つ色です。

イエローだと、あれもいいよね、これもいいよね、あっちにもっといいものがあるかも!と飛び散っていく感じなのですが、ルッシャーグリーンは色んないいものがあるけど、自分はどう思う?というところに意識を向けさせてくれる色、自分の価値観の土台を作ってくれるような色です。

ルッシャーグリーンを象徴するものは「お城」です。
お城は、見るからに威厳がありますし、周囲に高い壁が張り巡らされていて、簡単に誰でも入っていけない場所。特別な人しか入れない場所。王様がいたりする場所なので、守られてなければならない場所です。

自分のスタイルはこう!自分の価値観はこうです!と、他者と自分の間に境界線を作る色なんです。
人間関係の中で、相手との間に共通点を見つけていくこと、気持ちに共感したりすることは、すごく大切なことではあるのですが、ちょっと周りの人の感情や考え方に影響されやすすぎる!という人は、ルッシャーグリーンを意識してみると良いと思います。
適切な壁を作ることができます。

ルッシャーグリーン・・・青みがかったダークグリーン。
これは特別な紙に印刷された決まった色なのですが、「固く、引き締めて、威厳を持たせる。土台や基礎を固める」という意味では、みなさんが身近に使える色の中では「黒色」も色の効果としては近いものがあります。

ルッシャーグリーンも、黒も、自分の価値観はこうです!と主張する色なので、自分の主張を通したい時、流されたくない!という時に、取り入れても良いかもしれません。

実際のルッシャーグリーンは、特殊な紙に最新の印刷技術で印刷されたしっかりと決まった色です。インターネットの画面越しなどですと、実際の色の感じと少し違うので、実物を見てみたい方やカラーテストを受けてみたい方は、ルッシャーカラーテストを導入しているサロンにお問合せしてみてください。

カラーテストやカラーセラピーでは自分の今の心の状態を知ることができます。自分を知ることはとても大切なこと。まず、立ち止まって自分を知って、心を整えて、それから前へ前進しましょう!