今月もラジオを聴いてくださったみなさん、ありがとうございました☆
今月はネットフリックスのドラマ「FastLove初恋」の色について、お話ししました。
コロナ禍が明けて海外旅行をされる方も増えてきているので、
この冬は特に、このドラマの影響で、銭函駅が賑わっていたようです。
また、主人公の女性が身に着けていた白いコートに青いマフラーをした女性が多くいらしていたそうです。
このドラマは高校時代から、大人になった30代までの20年間に渡る人生を「初恋」を軸に描かれた作品で、小樽や札幌など北海道を舞台にしているので、ドラマを見ていると見慣れた風景がたくさん出てきます。
内容がおもしろいのはもちろんのこと、
このドラマは「色が与える心理的効果」をとてもよく利用された作品です。
「青」「赤」「黄色」が象徴的に使われています。
「青」は落ち着きや癒し、「赤」はあたたかさや愛情深さ、「黄」は明るさ。
銭函駅に多くいらしていた観光の方の青いマフラー。青色は、主人公の女性のテーマカラーでした。作品の中ではポジティブなイメージで使われていて、青色の物を身につけたくなります。
マフラー、コート、セーター、ワンピース・・・高校時代の女性の主人公の役の八木莉可子さんと、大人の主人公役の満島ひかりさんの「青」がとてもかわいいです。
「青春」という言葉にも、青が使われています。青には、まだ青いというような、未熟さを表す意味もあります。未熟だからこそ純粋でまっすぐ。
そして、青には白がプラスされています。青いコートには白いマフラーと帽子、白いコートには青いマフラー。ここでは白が初恋のピュアなイメージを表し、青が持つまっすぐなイメージをさらに強めているようにも感じました。
初恋のティーンエイジャーの時期は、迷ったり、悩んだりしながら、恋愛をしたり、夢に向かって努力するような時期。
大人になっても、そんな感覚を大切にしたい、青春時代の大切な思い出がある・・・そんな方がもしかしますと、このドラマの「青」に共感して、青いマフラーを身に着けているのかもしれません。
「赤」は男性の主人公のテーマカラー。男性の家族の洋服の色によく登場します。ここでの赤もとてもポジティブで、家族愛の強さやたくましさのようなものを象徴しています。
また、ドラマの中では「ライラックのお花」が出てくるのですが、ライラックは紫色。赤と青の混色です。紫の感情は・・・なんでしょう?高貴さや神秘・・・胸の中にあたためている初恋・・・それは崇高な愛のようなイメージでもあるかもしれません。
「黄色」はまた別のポイントで登場します。赤でもない、青でもない立ち位置。
青、赤、黄の3色が上手に振り当てられていて、主人公が青と赤、黄色がまたスパイスとして使われています。どんなシーンで使われているか、ぜひドラマの中でチェックしてみてください。
色には色んな意味があって、その時々でどうしてその色に惹かれるかというのは理由も変わってきます。ぜひカラーセラピーの中で、そんな色の不思議も体験してみてくださいね☆