スカーレット
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緋色と呼ばれる・朱がかった赤色です。
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赤よりも強さを感じるのは、人の手が加わっている色のような気がするから。
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怒り・恐れ・爆発的な情熱の火が炎となり、灰が飛び散り、洗練された形が残る。
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時にそれは誰かを傷つけたり、愛する人を失うことかもしれない。
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本能とぶつかり、越えた時に、残るもの。
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情熱は誰のなかにでもあるから。
そんな風に、まるで打たれているかのような力強さが伝わってくる。
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愛は暴力だと思う時がある。
めちゃめちゃに壊して、壊されて。
人は壊れたら機械のように直らないのに。
それでもなにかを壊したくなる衝動が、きっと本能の中に宿っているね。
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私は不思議と、スカーレットの中にマゼンタの光が見えるよ。
高次元のマゼンタの光が地上で物質化した色。
痛みが形を作っているから、ここで形を保っていられるんだよ。