人も楽器と同じく、日々心を整えることで、最高のパフォーマンスが発揮できるようになる。
息子のギターのチューニングをしながら、調律するってあぁなんて難しいのだろう・・・と。
自身の心のアンテナに、音を合わせていく。
保守点検とメンテナンスは、人にとっても欠かせない。
ギターなら毎回チューニングするのに、人になるとそれが疎かになるのは、人には自分自身の力で自然と治る力があるからだ。
指を切っても、すぐに血小板が仕事をして、血液を止めてくれる。
自然と調整できるからこそ、音合わせが疎かになる。
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私は自分が一般的に見て調律されているか・・・というと、怪しい。
日々心が揺れて、揺さぶられ、しょうもないことで泣いている。
不安定になったり、素直じゃないことを言ってみたり、好きなのに嫌いと言ったり。
でも、苦しい、どうして?と思うことが自分のエッセンスの中にあることを知っているから、ある意味、これがわたしのちょうど良い音。
自分にしかわからない本当の自分の音がある。
その音を見つけて、聞くことで、調整することができる。
私はボディートークなんかを通して、アンテナを合わせて調律する作業にハマっている気がする。
優しい手で合わされた音からは美しい音が奏でられる。
人の手に触れただけ負荷がかかるから狂っていくもの。それだけ大切に奏でられた体を愛おしく、慈しむ気持ちで、調律してあげたいと思う。